科学講演会「雲と共に生きる」

気象庁気象研究所 研究官の荒木健太郎先生の講演を聞きに姫路科学館に行きました。

荒木先生のお話は、倉敷で聴いて2度目になります。 水蒸気を飲みすぎて冷えると吐くパーセルくんなど、 雲をわかりやすく理解するためのキャラクターたちは健在。豪雨をもたらす雲に伴って吹き付ける突風に喜ぶ先生とか、みそ汁の対流や、済州島や屋久島によって発生するカルマン渦に「うずうず」する先生とか。

先生が雲を研究する目的は防災・減災にあり、最後に一昨年の九州の豪雨や昨年の西日本豪雨のお話がありました。 気象情報をチェックする際に「大気が不安定」というキーワードを聞いたら要注意、ということです。

講演でもあったように、西日本豪雨については、事前に気象庁などからも強く警戒を呼びかける発信があり、実際、京阪神地方のJRが始発から運休するなどの対応がとられていました。にもかかわらず大きな人的被害が発生したことは残念なことです。