第11回星なかまの集い~天文楽サミット~

毎年1月から3月のころに開催している「星なかまの集い~天文楽サミット~」、コロナ禍がまだ終息の様子を見せない中、密を避けながら、みんなで屋外で星を観ながらの観望交流会という形をとり、2022年3月19日、明石公園の東芝生広場をメイン会場として開催しました。

「星なかまの集い」は、参加者が膝を突き合わせての交流と情報交換が特徴です。節目となる第10回はちょうど新型コロナウイルス感染症の流行が日本でも大きな問題となり始めた時で、開催1ヶ月前に中止を決定しました。イベントの性格上、オンラインでの開催も馴染まず、屋外で短時間での開催ならできるのではないかと考えて観望交流会を企画しました。これも当初は2021年3月に予定していたのですが、さらに1年延期となり、実に2年ぶりにようやく開催にこぎつけました。

事前に望遠鏡の持ち込みを募集したところ、最終的に8名8台が集まりました。その中には、注目の次世代電視観望専用望遠鏡eVscopeがありました。また開催中に東北地方で起きると考えられた小惑星食のデモ観測が行われる予定でした。

前日、兵庫南部は強い雨が降るような状態でしたが、その中で強気の決行案内。まあ望遠鏡囲んで星談義という流れになるかなぁ、ぐらいの心積もりでした。ところが、まあ、お天気は予想より悪い方へ。

望遠鏡持ち込み予定者は8名だったのが4名がキャンセル。持ち込まれた4台も、設営中に雨が降ってきたのでやむなく撤収という流れに。

それでも最終的に三十数名参加されたでしょうか。
大きな木の下で雨宿りしながら実行委員の紹介、望遠鏡の紹介、参加者全員の一言自己紹介と進み、雨を避けて公園内のオープンカフェ「TTT」へ。

そこで自由歓談となり、予定より1時間繰り上げた20時(お店の閉店時間)にお開きとしました。

星を見ることはまったくできませんでしたが、久しぶりにお会いする方、またなんと初参加の方もおられ、交流会としては目的は達成できたのではないでしょうか。
やっぱり対面で会うのはいいですね。

屋外の開催、天候の都合でバタバタと移動、そして感染対策にもまだ気を使わなければならない状況でしたが、会場に忘れ物やゴミもなく、全員マスク着用で、参加者の方々のマナーも協力姿勢も素晴らしいものでした。改めて感謝したいです。

次回はいつものスタイルで開催できることを願っています。

会場の東芝生広場。100人ぐらい集まっても余裕がありそうな広いスペースです。
eVscope。運搬は足元に見えているバッグ一つで。組み立ては三脚立てて望遠鏡を乗せてネジを締めるだけ。初期設定も簡単。
小惑星食観測の準備