紫金山・アトラス彗星(1)

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS)、明け方に回ってきてから、なかなか捉えることができていませんでした。ふたたび夕方の空にまわり、さらに明るくなってきたので。

観測場所探し

といっても限られます。彗星が見える方角を確認し、地理院地図に方位線を書き込んで確かめました。
こんな感じ。

まずステラナビゲータで方位を確認します。

なお、ステラナビゲータでの方位角は南が起点です。地理院地図は起点なので、ステラナビゲータの方位角も北を起点に設定しておきます。

メニュー「設定」>「環境設定」

おおよそ観測予定時刻の彗星を表示し、「天体情報」で方位角を確認します。

ステラナビゲータで方位を確認

求めた方位角で地理院地図に方位線を描画して確認。

地理院地図で方位線を引いてみる
場所は実際の観測場所ではありません

方位線上の最も標高が高い地点を調べ、標高差と距離(距離も地理院地図上で簡単に求まります)から、どれくらいの高度より高ければ見えるか確認します。三角関数万歳(笑)。

目星をつけた観測場所から、観測可能であること、また探すにあたって目印にできそうな地形などを見当をつけました。

もちろん、最終的には現地で確認する必要がありますが、前にも行ったことがある場所、おそらくそれほど状況は変わっていないはず。

あっさり彗星確認

この2日間は天気もいい様子。出かけてみました。

彗星がいると予測した方向には、低空に雲がありましたが、そのすぐ上に、双眼鏡で難なく発見。

すぐ見えなくなってしまいました(なので写真もありません)。明日はもう少し早めから見てみよう。