誠文堂新光社様から献本いただきました。
毎年発行されている、毎月の月の満ち欠けや星空の見どころなどを紹介してくれる本。日々の暮らしの中で、気軽に星空を見上げる時のお供にも、月と星に親しむ軽い読み物としても、手元に置いておきたい一冊だと思います。
『月のこよみ』は国立天文台助教の相馬充先生の監修です。
まず冒頭7ページを使って、この本の使い方。読者が実際に星空を見ることを念頭に作られている感じです。
毎月のこよみのページには、その月の星空の図があるのですが、だいたい20時から21時の空です。ただそれ以外の時間の星空を確かめたいときは不便。そこでこの本では、もっと早い遅い時間にはだいたい何ページの図がそれに相当するのか、なんてのも載ってます。便利だし、毎月の星空が地続きなんだと言うことが実感できます。
その毎月のページ、一か月分の月のカレンダーと、その月の星空の見どころを紹介。2025年は9月に皆既月食がありますね。覚えておかなければ。
月と言えば旧暦。二十四節気と七十二候雑節五節供なども。コンパクトにまとまっているのはありがたい。そうか今年は閏月があるのか。
一方で、旧暦を「公式の暦ではない」とばっさり(笑)
表紙裏に、1年の月の満ち欠け表と朔弦望の時刻。裏表紙裏に月のデータと月面図。案外と、あの海なんて名前だっけ、というのを調べたいとき、すぐに見つけられないので便利かも(月の海の名前ぐらい諳んじておけといわれそうですが)
内容的にはしっかりした部分が多いのですが、版画のようなイラストとやさしい書き方で、気軽に読めて、「星は好きだけど難しいことは…」という人におすすめです。