若草山山焼き
大学時代の4年間を奈良で過ごしました。なので、実は毎年、若草山の山焼きは見ています。高い建物が少なく、平坦な土地が広がる奈良盆地北部では、かなりかなりいろんなところから若草山が見え、若草山が見えるということは当然山焼きも見えます。大学からも見えました。ただ、見ようと思って見に行ったことはありませんし、だいたい遠くから「ああやってるやってる」とチラ見するだけ。もちろん近くまで見に行ったこともありません。
JR奈良駅前に宿をとり、午後の比較的余裕のある時間に現地着。駅からは奈良交通の路線バスで東大寺前まで移動。予想通り大変な賑わいです。
山麓の一帯は、本当に間近で迫力がありそうですが、おそらく大変な人混みを予想したので、少し離れた浮雲園地を目指しました。東大寺の南大門から南東側に広がる広場です。ここも大勢の人でしたが、場所の確保はあまり苦労なく。また、人の頭より上に山が見えるので、眺望の確保もあまり苦労はありません。
ただ吹きっさらしだし、座るところもなし。他にも同じように待つ人が大勢いるのであまり苦痛ではありませんでしたが。
18時15分、大花火の打ち上げが始まります。よく山焼きと花火が一緒に写っている写真が出回っているので、同時のように思われがちですが、花火が先。
花火が終わり、18時30分、一斉に点火。さきほどの花火の派手さとは対照的に静かに燃え上がります。
このあたりから、なぜか帰る人々が多く。いやこれからが本番でしょうに。
予想していたことですが、外国からいらっしゃった観光客が一杯でした。浮雲園地はまだ日本人も多かったのですが、そこからあえて山麓に移動すると、こちらはほとんど外国人しかいない様子。それが大勢帰り道を急ぐのを逆らって進むのがなかなか苦労でした。
近くで見る体験はこれで済ませたので、次に来るときは、離れた場所から見てみようと思います。定番の撮影スポットの、薬師寺西側は多分撮影の人がおおいでしょうから、平常宮跡などいいかもしれません。