神戸市立博物館「古地図からひろがる世界」
2025年3月16日
2025年4月27日
神戸市立博物館特別展「古地図からひろがる世界―南波松太郎・蒐集70年の軌跡―」。

同館に収蔵されている南波松太郎氏コレクションを古地図を中心に展示。氏の名前は初めて知りました。
明治より前の日本の地図というと伊能図が有名になってしまった感がありますが、もちろんそれ以前にも地図は作られています。特に徳川幕府は、国土把握のためにたびたび全国の地図を作成しています。後世の地図に比べると精度は劣りますが、でもまあ形はそんなものだよねという感じ。
各地の城の間の旅程なども詳しく調べられてあって。
地図を描いた陶器や印籠があったのも面白く思いました。
氏は造船所に勤務して、日本で初めて豪華客船の設計を行った人物。そんなわけか、海事関係の収集物も多く。
ポルトラーノ海図初めて見ました。
瀬戸内海の舟行図、港と港の距離や港町に規模など記したもの。大名の御座船の図など。
さらに天文図も収集されていましたが、驚いたのが、天文分野之図の版木があったこと。図そのものは各地に残されていますが、版木はなかなかに見ないと思います。



※一応、三脚やフラッシュを使わなければ撮影OKでした。
まだ刷れそうですが、さすがにもう刷らないでしょうね。
単眼鏡の持参を忘れていたのですが、多分あっても細かい字までは見ていられないと思います。後で虫眼鏡片手に図録と格闘しよう。
お昼は元町に出て、見つけた喫茶店でナポリタンなど。コーヒーがサイフォンのフラスコのまま出てきたのが面白い。

