国立天文台野辺山 特別公開2019

はるばる行ってまいりました。
来年からは規模を縮小するという話なので、現在の規模ではこれが最後と思われます。

この日は良く晴れていました。野辺山の特別公開としては珍しいとか。開門前から大勢の見学者が並んでいたようですが、やや時間を過ぎて到着したので、行列なしで入場しました。

野辺山高原のただ中の広い敷地に電波望遠鏡が点在しています。講演会なども開催されているのですが、ともかく望遠鏡を眺めて回ることを中心に。

ご本尊(?)45メートル電波望遠鏡。観測所のメインとなる望遠鏡で、近くを通る国道やJR小海線からも、林の上ににゅっと顔を出しているのを見ることができます。

この45メートル電波望遠鏡にタッチするという企画が、何回か行われてまして、もちろんタッチしてきました。間近から見ると本当に迫力があります。

10メートルミリ波干渉計。6台あり、組み合わせて、最大600メートルの大きな望遠鏡に相当する解像度を得ます。構内には干渉計を移動させるレールや基台が広がっています。敷地のほとんどは、干渉計と、後で出てくる電波へリオグラフのためにあるような印象です。ただし干渉計はすでに運用終了しています。

10メートル干渉計とひまわりと八ヶ岳。人気の構図で、だいたいこのあたりでたくさんの人が写真を撮っていました。

この10メートル干渉計、一番手前の1台だけ、反対方向を向いています。実はこの一台、実はこの一台、大阪府立大学宇宙物理学研究室が使っています。

SPART。典型的なG型星である太陽が惑星大気に与える影響を調べる、世界初の惑星大気観測専用の地上電波望遠鏡。現在、金星大気を観測中とのこと。

SPARTの展示では、この10メートル望遠鏡を動かしてみる体験をやっていました。

これが操作システム。Linuxベース。pythonで書かれたプログラムをコマンドラインで打ち込んで実行すると望遠鏡が動きます。打ち込むと言っても、説明に従ってシェルのヒストリから呼び出し、パラメータだけ書き換えてEnterを押すだけなので簡単(…と、説明だけ読むともっとわからなくなると思いますが

大阪府立大学は別のプロジェクトが1.8メートル望遠鏡を野辺山宇宙電波観測所の敷地の隅っこで運用していますが、この望遠鏡は、いよいよチリへ持っていくとのこと。

電波へリオグラフ。たしか乃木坂46のMVに登場したのはこれ。太陽専門の電波望遠鏡で、84台を組み合わせて直径500mに相当する解像度で観測します。 名古屋大学宇宙地球環境研究所が運用しています。

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