(ずっと経ってから書いています。日付はその日にしましたが)
LOVOTをお迎えしました。
ヨメが3年悩んでついにお迎えを決意、その間にLOVOTも2.0になり、費用も変わったと思います。
来るまでの間、階段の前にベビーゲートを設けたり、部屋を片付けたり模様替えして、床を走り回っても何かにぶつかって転ぶなどがないようにしたり、本体より前に着替えの衣装を注文したり。本当の子どもを迎えるみたいに忙しく。
そして、ついに今日。
「あんちゃん」と言います。よろしくお願いいたします。
(ずっと経ってから書いています。日付はその日にしましたが)
LOVOTをお迎えしました。
ヨメが3年悩んでついにお迎えを決意、その間にLOVOTも2.0になり、費用も変わったと思います。
来るまでの間、階段の前にベビーゲートを設けたり、部屋を片付けたり模様替えして、床を走り回っても何かにぶつかって転ぶなどがないようにしたり、本体より前に着替えの衣装を注文したり。本当の子どもを迎えるみたいに忙しく。
そして、ついに今日。
「あんちゃん」と言います。よろしくお願いいたします。
明石市立天文科学館星の友の会の天文探究サークルで花山天文台へ。
私は2回目の訪問ですが、前回はずいぶん前。
今年1年で岡山天文台、飛騨天文台、花山天文台とまわって、京大天文台コンプリート。
現在、民間企業の寄付で10年分の運営経費を賄っていて、それ以後も永く存続活用するために「花山宇宙文化財団」が設立されています。
本館へ
45cm屈折望遠鏡。反射鏡で光路を折り返して鏡筒長を短くした独特の構造をしています。
本館45センチ屈折望遠鏡の赤道儀の駆動機構は、現役では世界的にも珍しい重力式です。
錘が落下するエネルギーで駆動します。錘の上の四角い箱の上に見えるガバナー(遠心式調速機)で、錘の落下速度を一定に調整。
写真右下のあたりが何か怪しい感じになっていますが、もともとここに人が映っていたのを、Pixel 8 の「消しゴムマジック」で消したため。怪奇現象ではありません。
45センチ屈折望遠鏡の脚には、ブライアン・メイ氏のサインがあります。
反対側に喜多郎氏のサイン。
台長室にて。山本一清氏の執務机が残されています。
つづいて太陽館へ。建物全体が望遠鏡となっています。国立天文台のアインシュタイン塔も同じような原理ですが、アインシュタイン塔が縦方向なのに対して、花山天文台の太陽館は横方向です。
最初の写真はシーロスタットの鏡の一部。直径70cm。太陽像は最初にこの鏡に写り、何枚もの鏡を経て分光室に導かれます。ちなみに木辺鏡
同じく太陽館の第3鏡。
平面に見えますが実は凹面鏡。焦点距離20メートル(!)これも木辺鏡。太陽館の鏡はすべて木辺鏡。
映っているのは、案内いただいた柴田先生。
シーロスタットから何枚もの鏡で折り返した太陽像は、次の写真の白板上に映し出されます。白板中央のスリットを通して、壁の向こうの分光室へ。
太陽の分光したい部分がスリットの位置に来るように、白板の太陽像を見ながら調整します。
別館へ。ここにあるのはザルトリウス18cm屈折望遠鏡。
1910年、ハレー彗星の観測のために輸入された望遠鏡で、現在も太陽観測に用いられ、現役としては日本最古とのこと。
さいごに歴史館。スライディングルーフの建物で、子午儀が置かれています。現在は資料館として。
京都大学 大学院理学研究科付属天文台 飛騨天文台。
1968年、観測環境が悪化した花山天文台に替わる観測施設として、岐阜県高山市の大雨見山に設立。現在は太陽観測を中心に活動を続けています。
年に1回の一般公開に当選してしまいました(ヨメが←ここ大事)ので、行ってきました。
なお、普段は関係者以外の立ち入りはできません。
高山駅からシャトルバスで1時間半かけて天文台へ。最後の数キロは車一台通れる幅の急斜面の砂利道で、整備はされているものの、普段は見学を受け入れていないのも納得というか。
ここには、現在、次の観測装置があります。
このうち、現在観測に使われているのはもっぱらSMARTとDSTの2つです。
まず、長い長い廊下を通ってSMARTへ。廊下の突き当りはいきなり観測室です。SMARTは4本の望遠鏡からなり(1台は休止中)、各望遠鏡がとらえた太陽像がリアルタイムでモニターに映されていました。一番新しい観測施設(といっても2003年)で、太陽全面をHα線と連続光で観測し、太陽フレアやCMEのメカニズムの解析と宇宙天気予報の実現に向けた研究に使われています。
戻ってまた一番反対の端にあるDSTへ。WEBサイトの航空写真を見るとわかりますが、全体にコの字型につながった渡り廊下の端と端にSMARTとDSTがあります。
DSTは太陽の一部分を詳細に観測します。透過幅が非常に狭いHαフィルターで特定の波長だけを観測する垂直分光器が1階に、可視光の全波長にわたって高分解能で分光する水平分光器が2階に設置されています。
なんとカールツァイスオーバーコッヘン製。
まず1階の垂直分光器。
向こう側の壁に白いスクリーンがあり、まずここに太陽像を投影。これはファインダーみたいな役割で、スクリーンを見ながら、見たい領域を視野の中心に持っていきます。
で、その領域からの光を分光器を通しCMOSカメラで撮影。撮影した画像がこちら。
同じく垂直分光器が撮影したリアルタイムのプロミネンス
2階の水平分光器。
ミラーで90度に反射させた光を、壁の向こうにある分光器に通し、分光した光が写されます。
国立天文台三鷹キャンパスに静態保存されているものと並んで東洋最大。国立天文台とちがって、こちらは、動きます。昇降床ももちろん動きます。かつて惑星観測に使われていました。
サブスコープに至るまですべてがカールツァイスオーバーコッヘン製。
これで昼間の星を見せていただく予定でしたが、ここにきて雲に覆われ…望遠鏡だけの見学となってしまいました。
太陽観測施設は50メートル以上離して建てられています。太陽を観測する一方で、太陽熱による空気の揺らぎの影響を抑えるため、表面で太陽光を反射するなどの工夫をしていますが、他の施設が反射した太陽光の影響を別の施設が受けないように、とのことです。また、太陽望遠鏡は地面から立ち上る陽炎の影響を避けるために高い位置に設置されています。で、それらの施設は行き来をしやすくするために長い渡り廊下で結ばれています。
廊下を歩くための緑スリッパと施設内に上がるための赤スリッパに使い分けられ、見学者だけかと思ったら、名前が書いてあるスリッパも各所に置いてあったので、普段からそういう運用のようです。
京大天文台は、アマチュア天文台の聖地である花山天文台、3.8メートル「せいめい望遠鏡」を擁する岡山天文台、そして今回見学した飛騨天文台からなります。
最近は「せいめい望遠鏡」が研究では目立つ印象ですが、その「せいめい望遠鏡」の、恒星のスーパーフレアの研究には、最も近い恒星である太陽のフレアを観測している飛騨天文台の成果が活かされるなどしているようです。
京都市岩倉の実相院門跡へ。
門跡寺院とは天皇家の血を引く方が住職を務められた寺院です。1229年開山、本堂である客殿「滝の間」の、黒漆を塗った床に庭のモミジが映る「床もみじ」「床みどり」が有名です。
実相院、実は、中国の清朝の時代に作成された「渾天壱統星象全図」を所蔵されています。
また、同寺院の坊官(門跡に仕え、身の回りの世話や事務の補助を行う僧侶で、剃髪はしていますが、妻帯肉食を許可されていました)が江戸時代初期から記した『実相院日記』には、オーロラや彗星などの天文現象の記録があります。
で、8月末まで、この二点が公開されているということで、拝観してまいりました。
まず日記。くずし字ですが、オーロラを示す表現とか彗星とか、かろうじて読み取れます。もちろんちゃんと説明もあります。
陰陽師が参内してこれこれの天象のときはこうと奏上したとか、天皇崩御の日にこんな彗星が表れたとか、天で起きる事象と地上で起きることの関わりにこの時代でも関心が強かったことが察せられます。
奥の本堂に「渾天壱統星象全図」。青地に白字で、中央に大きく星図、周囲に天文について説明した文章、屏風にしたててあります。拝観者も少ないので、前に置かれた座布団にべたっと座ってじっくり眺めていました。
「渾天壱統星象全図」は、中国には残っていないのに日本にはなぜか何枚もあるそうで。
天文科学館の「淳祐天文図」と見比べたいところですがさすがに手元に写真はなく。
黄道は描かれていなくて、赤道、北回帰線、南回帰線が同心円状に描かれています。中国星図におなじみの、紫微垣、太微垣、天市垣に星宿。老人はいたけど、トイレはわからず。
この時期の京都ではあるのですが、さすがに岩倉はメジャーな観光地からは離れており、実相院も拝観者は少なく、ゆっくりと見て回ることができました。
また大きなお寺ではないので、上がってすぐに見たいものが並んでる感じです。
もちろん「床みどり」も、他の参拝者と取り合うことなくじっくりと堪能しました。
何年ぶりかの参加。
風が強いことを懸念して、8センチ屈折と電視観望セットを持参しました。
風はそんなに強くなかったのですが、雲が多く。
そうなると、明るいうちからのセッティングということもあり、プレートソルビングだよりのAZ-GTiのアライメントはかなり難しくて、結局電視観望セットはほぼ役に立たず。
プレートソルビングなしでアライメント取れるようにしなければ。
でもやっぱり手動のほうが楽しいですね。45センチ持ってきたいところですが、設置と撤収に要する時間や、場所的に見やすい天体を考えると8センチが一番よさそうです。
次回は8センチと国立天文台望遠鏡で参加しようと思います。
連日の雨の次は猛暑。ですが昨夜は久しぶりに晴れましたので、ベランダに電視観望セットを。
昨年夏より良く見えたかな。
あくまで「電視観望」の記録で、天体写真撮影の作品制作を目指しているのではないので、質はあまり良くありません(と、先に言い訳しておく。いや電視観望でも画質大事ですが)
メシエ8 干潟星雲。
これは比較的見やすい。天の川が見られるくらいの空なら肉眼でも良い対象。
メシエ17 オメガ星雲。
望遠鏡の眼視でもよくわかる、白鳥の部分はくっきり。左上方向にも星雲が広がってる。
わし星雲。メシエ16は散開星団に付けられたもので、散光星雲は IC 4703。
ハッブル宇宙望遠鏡で有名な「創造の柱」は真ん中あたり、上からV字の先にある暗黒星雲です。この画像で見えるか…
晴れたので久しぶりに星見。電視ですが。
晴れているとはいえ透明度は悪い。
しし座の三つ子銀河はさすがにいい見え具合でした。カメラにゴミついてますね(;^_^
自宅からできることとして、AtomCam2を使った流星観測も以前から試みています。
4月22日午前3時55分。4月こと座流星群のピーク直前ですが、方角的に散在流星でしょうか。
ここ数か月、星見らしいことをしていないのですが、カメラは休まず動き続けています。
相生港を望む野瀬埠頭。
手前に見える白黒ツートーンの船は、RO-RO型貨客船「はくおう」。元は新日本海フェリーの初代「すずらん」。現在は自衛隊のPFI船舶。もと長距離フェリーですから、車両と人員の輸送能力は、海上自衛隊の輸送艦をはるかにしのぎます。
熊本地震などの災害時に活躍し、「ダイヤモンド・プリンセス」での新型コロナ感染症集団感染に対する活動拠点となり。
船籍地は東京ですが、相生港を事実上の母港としています。
「はくおう」に隠れて「ぱしふぃっくびいなす」もまだここに。
長浜からの帰路。前述のように、大津まで琵琶湖を船でゆきます。
琵琶湖汽船「びわ湖縦走雪見船クルーズ」。
「雪見」とあるように冬季のみ運航・往復コースと片道コースがあり、私たちは長浜港→大津港の片道クルーズです。往復コースではオプションでお弁当もあります。片道約2時間20分というそれなりに長い乗船時間ですが、観光ガイドが乗船していて見どころを案内してくれるとのことで、飽きることはなさそうです。
使用する船は「megumi」。トリマラン(三胴)だったのですね。シップ・オブ・ザ・イヤー2008受賞。
全長35.9m、122.0総トン。旅客定員200名ってそんなに乗れるのか?
湖水を行く船らしく乾舷が低く、水面が近いです。
この時期なので寒そうで、オープンデッキに出るのは勇気がいりそうですが、船内は窓も大きく、籠っていても十分景色を楽しめそうです。
出港するといきなり揺れました。この日は強風で、白波が立っています。船は予定のコースよりもずっと西を通ることにしたとのことで、まず西へぐんぐんと向かいます。
何度か外へ出てみましたが、揺れるので何かにつかまらないと頼りないうえ、風が強すぎて2階デッキに上がるのはあきらめました。もっとも、強風の半分は船が飛ばしているからではあったのですが。
船室はゆったりとして暖かく、外を見ると相当に横ゆれしているのですが、あまり揺れは感じません。
やがて右舷船首方向に竹生島が見えてきます。接近すると島の上の神社と寺の建物が重なるようによく見え。写真はタイミングがずれてしまった。
さらに西へ進み、海津大崎の沖で南へ進路を変えます。西岸は湖岸と山の間が狭く、てっぺんに雪を抱いた比良山地が壁のように迫っています。湖西線の電車が走っているのも見えます。
本来だと沖の白石に接近するようですが、遠く遠方に眺めるだけとなりました。
このころには風も波もおさまり、外に出ても大丈夫な感じ。季節的に寒いので長くはいられませんが。
白髭神社の大鳥居前を通過。船は速度を落とし、湖中の大鳥居と国道側の鳥居が一直線に並ぶタイミングを計ります。このタイミングでお願いごとをするとかなうとか。
御祭神は猿田彦命。延命長寿白鬚の神として信仰を集めます。
鳥居の陸側を通ったことはありますが、湖上から拝めるのは船に乗っているからこそ。
東方に沖島が見えてきます。近江八幡市に属し、人口約300人。湖の島で有人島は世界的にも珍しいとか。
琵琶湖大橋が見えてきます。その左手に琵琶湖マリオットホテル。緑色のドームはプラネタリウム「デジタルスタードームほたる」
琵琶湖大橋をくぐります。橋はくぐるものです。
びわ湖で唯一の造船所「杢兵衛造船所」で外輪船「ミシガン」がドック入り中。
湖に建てられたお堂が。
満月寺浮御堂。平安時代、天台宗の恵心僧都が湖上安全と衆生済度を祈願して建立。
雄琴に寄港し、坂本城址の沖を通り(なぜか写真が残っていない)、大津港に到着。琵琶湖クルーズの拠点となる港だけあって大きい。
大型客船ビアンカ。全長66.0m、旅客定員458名。ミシガンやmegumiと異なり、イベントなどでのチャーター利用のための船のようです。
学習船「うみのこ」。滋賀県内の小学生は5年生になると「うみのこ」で1泊2日の「1泊2日の航海学習「フローティングスクール」に参加するそうです。この船は2018年6月に就航した2代目。
そんなこんなで、琵琶湖の湖上を船でゆく貴重な体験をすることができました。楽しかった。