今日の電視観望は「月」

ちょっとピント甘い。
月と惑星は厳しい感じです。
8センチフローライトで眼視するほうがずっといい。
eVscopeも惑星は今ひとつと聞くのですが。

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らせん星雲を見る

久しぶりにいい空でしたので、自宅で電視観望してました。
ずいぶんブランクが開いたので、まだ一夜で一天体がやっとです。

きょうの目標は、らせん星雲(Caldwell 63、もしくはNGC 7293)でした。
いいと言っても、自宅ベランダから見える南の空は、2等星がやっとです。
北はもうちょっと見えるんですけどね。

それでも、事前のライブスタックなしでプレートソルビングが楽々成功します。
ところが、AZ-GTiが同期しない…
土星→アルタイルで2スターアライメントを行ったのですが、最初の土星で、プレートソルビングが成功し、同期完了まで表示されますが、AZ-GTiはうんともすんとも言いません。
2回ぐらいやり直し、逆にアルタイル→土星の順に行ったらすんなりとアライメントが完了しました。目標天体と実際に望遠鏡が向いている向きが大きく外れていると同期しないのでしょうか。

【解決】AZ-GTiが明後日の方向に動いてしまう現象

これまで悩まされてきた、AZ-GTiが明後日の方向に動いてしまう現象は、ある人に教えていただいた、AZGTiの電源OFF/ONに加えて、SynScanProで必ずアライメントをリセットする、ということで解決したようです。
SynScanProは前回のアライメントの情報を覚えているので、いまデバイスを起動したばかりで、SynScanProを立ち上げたばかりでも、必ずリセットを行います。

プレートソルビングやりまくってらせん星雲を導入

アライメントは完了しましたが、まだ精度が低かったようで、試しに向けてみたM15は視野から外れてしまいました。
少し周辺を探したらすぐに見つかりましたが、これで淡いらせん星雲は入るのかいささか不安。実は手動でもあまり導入したことがありません。
ともかく導入を試み、プレートソルビングで望遠鏡の方角を確認してから手動でらせん星雲の座標に近づけていくことを根気よく繰り返して、ようやく本当に淡い像を捉えることができました。
アップした画像は、露出8秒で146フレームをライブスタックしています。
作品というより見たままの記録のつもりなので、あとでGoogleフォトでちょこっといじっただけ、東西南北も気にしていません。
見ているうちに鮮明になっていくのが面白かったです。

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中秋の名月と木星との接近をスマホで

昼間はいいお天気でも夕方になると曇るのでなかなか望遠鏡を出せません。

そんな時でも目で月や星を楽しめます。「中秋の名月(2022年は9月10日)」も、曇って見えなければ「無月」雨降ってれば「雨月」。

ぎりぎり朧月夜だったりしたので、なんとか撮ってみました。ただしスマホで。さすがに通勤時に一眼レフカメラと三脚を持ち歩く趣味はありません。

左の星は木星。月と輝度差がありすぎ、木星が写るようにすると月は露出オーバーです。

月と木星は翌11日には最接近しました。

人に見せるほどの写真ではないのですが。

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ソニーのSTAR SPHEREプロジェクトに参加を申し込んだ

ソニーのSTAR SPHEREプロジェクト、クラウドファンディングで第1期クルーの募集を行っているので、1か月以上前ですが、支援、というか参加を申し込みました。

「宇宙撮影体験ツアー+ガイドブック」の支援内容で、10秒間1枚の撮影ができる、ということですが、ツアー仕立てということで、あらかじめ計画された衛星軌道・カメラワークの中から選択して、その中で10秒間の撮影ができる、ということのようです。撮影したいものも、ある程度自由に指示できるのか、それも決められた中から選択するのか、そのあたりはまだわかりません。

さらにどんとお金をかければ、軌道1周回分を借り切り、撮影したい日付、撮影したい被写体、カメラワークを自分で決められるようです。これももちろんリアルタイムではありません。衛星を操縦して撮影、みたいなイメージではなく、撮影計画を立てて指示するみたいな感じでしょうか。

いずれにせよ、誰もが使えるアマチュア向け宇宙望遠鏡なんて妄想が、妄想でなく本当に実現しそうなところまで来た感はあります。

これまで宇宙活動をやれるのは、国の宇宙機関や企業の研究者や技術者といったごく一部の人に限られ、いわゆる宇宙開発ファンは多いものの、ほとんどは人がやっていることを眺めているだけ、応援しているだけの「観客」にすぎないのですが、このプロジェクトは、誰もが宇宙活動を自らやれるようになる、その大きな一歩ではないかと思います。

※『宇宙開発をみんなで議論しよう』(呉羽真、伊勢田哲司編、名古屋大学出版会)によれば、「宇宙開発」という言葉は専門家の間ではあまり使われなくなり、かわって「宇宙活動」という言葉が使われることが多いそうです

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ポータブル電源を購入

7月末から8月のはじめにかけて、お天気がいいときはベランダに出してみました。
かなりすっきりと晴れた日が多く、そういう日はAZ-GTiのアライメントも順調です。
いろいろ考えたけれども、天気、特に空の透明度が最重要なようです。

それでやっとポータブル電源を購入しました。Anker 521 Portable Power Station。
PCとカメラ、AZ-GTiの電源をまとめて賄うことにします。

最終的にすべての構成がこれ。

一番上に置いているPC(Dell)は普段使いのPC。基本的に室内にあり、ここから操作します。

下のPC(Surface Go)はベランダに置き、カメラを接続します。

AZ-GTiはSurface GoにインストールしたSynScanProから操作します。DellとSurface Goの接続もWiFi経由ですが、Surface GoがWindows 10 Homeエディションのため、Chromeリモートデスクトップを使います。
他のリモートデスクトップソフトでもいい、あるいはHomeエディションをProエディションにアップグレードすることも考えられますが、とりあえずはこれで。

2台のPCとAZ-GTiはすべて同じWiFiネットワーク内にいる必要がありますが、Chromeリモートデスクトップを使用する関係上、インターネット接続が必要なため、自宅のWiFiネットワークに接続しています。そのため、AZ-GTiはステーションモードに。AZ-GTiは電源を切って数時間置くとWiFi設定がリセットされるため、実質的に観望のはじめに毎回ステーションモードへの切り替えが必要となりますが、ほかのいろいろなメリットを考えてもステーションモードでの運用が基本になりそうです。

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なぜ(撮影ではなく)天体を眼で見るのか

「なぜ天体写真を撮るのか」というのがTwitterあたりで話題になっていると聞きました。私のTLに流れてきたのは1件だけのような気がしますが、まあTLの育て方の問題でしょう。

私は写真はあまり撮りません。このブログにも月食の写真など上げているので、まったく撮らないわけではありませんが、でもあれもスマホですし、撮影のための機材も、三脚とポタ赤ぐらいしか持っていません。そういえばポタ赤、しまいこんだままだな。

星や宇宙は子供のころから好きで、中学の時に買ってもらった望遠鏡は大学のころまで愛用していました。ある程度本格的になってきた大学以降は、当たり前のように写真をやっていく流れの中で、私も写真に手を付けました。みんな通る道でしょうね。固定撮影から、そろそろ直焦点とかやりたいかも、と思ってそのための機材関係の勉強を始めたころ、「眼で見るほうがおもしろいし楽しい」となり、写真への興味が遠のきました。

きっかけは2つあります。
一つは、社会人なりたての頃によく行っていた観測場所の近くで、45センチ級のドブソニアンを使っているグループがいて、見せてもらった天体に衝撃を受けたこと。写真でなければと思っていた天体、た網状星雲や、子持ち銀河の渦巻きなど、「眼ではよく見えない、なんてことはない」それは目から鱗でした。

二つ目は、それよりもっと後、固定撮影の最中に何となく眺めていたら、目でもわかるもやもやとした星の集まりを「発見」し、それが楽しいと思ってしまったこと。この時「発見」した Mel.20は、いまも好きな天体の一つです、

そもそも実際に天体望遠鏡で星を見て、がっかりした記憶はありません。どうも、どれくらいの見え方をするものか、あらかじめイメージができていたようです。最初の望遠鏡の取説には、視野の中の月や土星のイメージがイラストで描かれていましたし。またはじめのころは知識が中途半端で、自分から希望して反射望遠鏡を選んだ程度に頭でっかちなのに、パロマ写真星図、どころか、天文雑誌の存在も知らず。見事な天体写真というものにあまり毒されていなかったのでしょうか。

それもあって、ありがちな「眼ではあまり見えなくてがっかりしたから写真のほうに行った」みたいなのには全く理解も共感もできていません。

いま自宅からの電視観望に取り組んでいますが、それはどうなんだ撮影なのか眼視なのかと問われそうですが「その質問に何の意味がある?」が答えです。難しいことを考えず、その時最善と思った方法で天体を見ればいいじゃないか。私はちょっと訳があって天の川が見えるところに出かけにくくなり、それで自宅からの電視観望に切り替えたという事情もあります。また条件が整えば45センチドブをもっていそいそと出かけていくでしょう。ただ、自宅からの電視観望は、晴れればいつでもできるという強みは感じています。

電視観望はまあ眼視と撮影の中間的な感じがあって、さらにその延長に写真撮影があるかもしれませんが、せっかく満天の星のもとにいるのに、カメラと望遠鏡ばかりに向き合っているのはもったいない。そんな暇があったら空を眺めていたいというのが正直なところです。

望遠鏡で見ているとき、私や、少なくとも周囲の人は、「○○入れたよ」と、自然と他の人にも声を掛けます。その場でみんなで同じ星を見ている、みんなとみているときはそれが楽しいんですね。写真ではなかなかそれは難しいかもしれません。

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AZ-GTiにモバイルバッテリーから給電してみた→よくなかった

安定したと思ったら、また思ったように動かなくなりました。明後日の方向に動くということはないのですが、プレートソルビング後に同期してくれなかったり、同期しても、目標から大きくずれているとか。

で、テスターで測ると電池の消耗が進んでいたので、交換すると機嫌よく動きました。

というわけで、たぶん多くの人が考えている、AZ-GTiの電源問題の解決を。乾電池型の充電式電池を使うのもありですが、いちいち電池の交換が面倒です。PCの電源も必要なので、ポータブル電源を使う方向なのですが、その前に、5V→12Vの昇圧USBケーブルでモバイルバッテリーからの給電を試してみました。

×でした。WiFiが飛ばない。

LEDの点滅が不規則だし、これも電力が安定しないのかと考え、しっかり充電してから試すと、1度は解決したものの、2度目は飛ばない。

モバイルバッテリーの問題なども考えられますが、そこを追求するより、やっぱりテクニックを弄さなくても充分な電力を安定して給電できるポータブル電源を買うほうが近道だなと思いました。いま品定め中です。

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メシエ17を見る

七夕一日前。

メシエ17を導入しました。

まだまだ時間がかかるので、一夜一天体導入がせいぜいですが、入れればいろいろいじれるのでそれはそれで。

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リモート観望ようやく安定

前回のAZ-GTiが明後日の方向を向いてしまう原因ですが、電池の消耗ではないかと考え、電池を入れ替えました。100均ではなくちょっといいやつ。

もっとも、最初はプレートソルビング後に同期してくれないという問題が発生しましたが、SharpCapを立ち上げるまえにアライメントを始めてしまっていたのが原因と考え、やり直し、SynScanPro起動・接続→SharpCap起動・カメラ接続→アライメント、の手順で実行したら解決しました。だいたいコンピュータが絡むものは順番大事です。

アライメント後の天体の導入も全く問題なく。夢の家の中から電視観望とりあえずうまくいきました。

乾電池もったいないし、PCの電源ケーブル確保もあるので、そろそろポータブル電源が必要ですね。

室内から干潟星雲を見る
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地球が丸いことを予期せず自ら確かめた話(ずいぶん昔)

すこしまえですが、Twitterでこのようなやり取りをしました。

こちらはずいぶん前ですが、明石市役所の前の海岸ぞいにある公園で、星を観ようとしていたと思います。
お天気が悪かったのか、大阪湾の向こう、水平線上に見える緑色の光に望遠鏡を向けました。船を見ようとしたのか、明かりの正体を突き止めようとしたのか、もう覚えていないのですが。
見えたのは、下半分が水平線の下に隠れた観覧車でした。

水平線の向こうからやってくる船は、帆柱の先端から徐々に見えてくるという、これと同じようなことを実感した出来事でした。

考えてみればなかなかすごいことで、大気差、蜃気楼や、霞などでわかりにくいことも多いのではないかと思いますが。

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