野辺山道中記

野辺山までの行き帰り

国立天文台野辺山 特別公開への交通手段ですが、名古屋からワイドビューしなので塩尻、あずさに乗り換えて小淵沢、そこからレンタカーで野辺山へ、というルートで向かいました。帰りはその逆ルートです。二泊三日の旅。

ところが、悪天候の続く毎日、この日も、名古屋に向かう新幹線の車内で、中央線が大雨のため一部運転取りやめの報が。
さてどうしよう、東京からまわるかと思いましたが、名古屋で運転再開の報を聞き、今日中につけばいいやと、予定通りワイドビューしなのへ。結局1時間程度の遅れで到着。

丸政 小淵沢駅改札横そば店

小淵沢についたら、食したいものがありました。
かなり前の野辺山特別公開に行った際にたべた、小淵沢駅の駅そば。
駅舎は大きく改装されていましたが、駅そばは健在。 山賊そばを注文 。鶏の胸の一枚肉を揚げた山賊焼きを載せた温かい蕎麦。

ROCKでカレーを食べる

野辺山観測所で働く天文学者さんに、清里の萌木の村ROCKのカレーをお薦めされました。
地元の人のお薦めは聞いてみるのがいいです。
ボリュームたっぷり。そしておいしい。

ペンションスターパーティに泊まる

こちらも、野辺山の天文学者さんのお薦め。
狭い私道に入ると、いきなり目の前にドームです。
食堂の片隅には望遠鏡がいっぱい。
一台借りることにしましたが、あいにくお天気が良くなく。
3日間のうち、2日目と3日目は、お昼間は良く晴れたのですが、日が暮れると雲が広がってしまい、星空は楽しめませんでした。
そういうときは、食堂で、オーナーさんによる星空解説になります。とてもお話がうまく、自分も案内をするときの参考になるかも。
ちなみに、朝食はありますが、夕食はないので要注意。

ペンションスターパーティ

富士山

ペンションスターパーティから野辺山方向へ向かう道、八ヶ岳高原大橋上から。特別公開の見学の間を除いて、雲が多かったのですが、そんな中でも富士山が見え得ました。名所のようで、近くに駐車場があり、車を停めて橋から撮りました。

身曾岐神社

この頃は遠方へ出かけると御朱印巡りが恒例となっています。今回は帰る前にこちらにお参りしました。

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国立天文台野辺山 特別公開2019

はるばる行ってまいりました。
来年からは規模を縮小するという話なので、現在の規模ではこれが最後と思われます。

この日は良く晴れていました。野辺山の特別公開としては珍しいとか。開門前から大勢の見学者が並んでいたようですが、やや時間を過ぎて到着したので、行列なしで入場しました。

野辺山高原のただ中の広い敷地に電波望遠鏡が点在しています。講演会なども開催されているのですが、ともかく望遠鏡を眺めて回ることを中心に。

ご本尊(?)45メートル電波望遠鏡。観測所のメインとなる望遠鏡で、近くを通る国道やJR小海線からも、林の上ににゅっと顔を出しているのを見ることができます。

この45メートル電波望遠鏡にタッチするという企画が、何回か行われてまして、もちろんタッチしてきました。間近から見ると本当に迫力があります。

10メートルミリ波干渉計。6台あり、組み合わせて、最大600メートルの大きな望遠鏡に相当する解像度を得ます。構内には干渉計を移動させるレールや基台が広がっています。敷地のほとんどは、干渉計と、後で出てくる電波へリオグラフのためにあるような印象です。ただし干渉計はすでに運用終了しています。

10メートル干渉計とひまわりと八ヶ岳。人気の構図で、だいたいこのあたりでたくさんの人が写真を撮っていました。

この10メートル干渉計、一番手前の1台だけ、反対方向を向いています。実はこの一台、実はこの一台、大阪府立大学宇宙物理学研究室が使っています。

SPART。典型的なG型星である太陽が惑星大気に与える影響を調べる、世界初の惑星大気観測専用の地上電波望遠鏡。現在、金星大気を観測中とのこと。

SPARTの展示では、この10メートル望遠鏡を動かしてみる体験をやっていました。

これが操作システム。Linuxベース。pythonで書かれたプログラムをコマンドラインで打ち込んで実行すると望遠鏡が動きます。打ち込むと言っても、説明に従ってシェルのヒストリから呼び出し、パラメータだけ書き換えてEnterを押すだけなので簡単(…と、説明だけ読むともっとわからなくなると思いますが

大阪府立大学は別のプロジェクトが1.8メートル望遠鏡を野辺山宇宙電波観測所の敷地の隅っこで運用していますが、この望遠鏡は、いよいよチリへ持っていくとのこと。

電波へリオグラフ。たしか乃木坂46のMVに登場したのはこれ。太陽専門の電波望遠鏡で、84台を組み合わせて直径500mに相当する解像度で観測します。 名古屋大学宇宙地球環境研究所が運用しています。

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「夜空を見上げて-古墳時代から江戸時代まで-」(射水市新湊博物館)

射水市新湊博物館(富山県射水市)で開催された企画展「夜空を見上げて-古墳時代から江戸時代まで-」に行ってきました。

射水市新湊博物館

会場に入っていきなり目の前に現れるのが、高松塚古墳石室の実物大再現模型。実際の石室は大人が一人寝るのがやっとの大きさですが、歩いて入れるよう、床部分を高くしてあります。仰向けに寝転んだとすると、天井の天文図が視界いっぱいに広がる感じ。
気が付いたのですが、奥が玄武ということは、北枕ですね。

この石室壁画を含め、模型はすべて手作りとのことです。

そこで振り返ると、壁一杯を占める江戸時代最大級の星図「天象研究改正真図」が目を引きます。縦2.75メートル、横7.6メートル、よく展示できたなと思うようなサイズです。
この星図を作ったのは、諸国を旅しながら一般の人に天文を教えていた朝野北水という人。戯作者だったようです(via 「月刊うちゅう 2010年1月号 日本における天文普及の歴史」)。

これだけ大きいと星の並びなどわかりやすい。大勢の人々を前に星の見つけ方などを教えるにはいいかもしれません。割合詳しくて、二重星団なども描かれています。ただ、二重星団の位置に「積尸気」と書いてあったのですが、誤ったものでしょうか(「積尸気」はプレセぺ星団の事だったと思います)。

江戸時代までの星図を見ると、現代の星図、とくに現行星座と同定してみてくなるのは常ですが、対照星図が用意されていました。これも職員さんの手作り。何気に置かれていましたが、力作だと思います。実際に同定するのは、星座の数や、星の位置も必ずしも正確でなかったりすることを考えると大変な労力ではなかったかと思います。

朝野北水ですが、調べると各地に足跡が残っていて、山梨や長野でも企画展が開催されたりしています。ただ、富山藩の本には「天文の事には詳しくない」と書かれてしまっているとのことです。当時の富山には優れた天文家がおられたので、そのような評価になってしまったのではないかとのこと。

また、彦根城から借りてきたという井伊家の望遠鏡や、江戸時代日本最大の望遠鏡などの展示がありました。

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満月直前の星見(ペルセウス座流星群)

8月12日夜、ペルセウス座流星群の極大となります。満月が近づいていて、月没から日の出までのわずかな時間がチャンス。しばらく星見してないので、なにか見えるかな、なにより流星見えるかな、で、 八塔寺へ 行きました。

23時頃から雲が薄れていい天気になりました。

放射点が上がってくると、月明かりに負けない明るい流星が時々。月が沈んでからは、放射点も天頂付近で、ぽんぽん流れました。

流星以外もわりといろいろ。木星はちょうど大赤斑が正面に来ているときに他の方の望遠鏡で見せていただきました。他は自分等の望遠鏡で。NGC6960、6965、M15、いるか座γ(二重星)、アルビレオ、アルマク、M1、M31、M32、M101、M57、二重星団を。

月明かりにも関わらずいい星見でした。満月近いからとあきらめてはだめですね。

八塔寺の夜明け。徹夜の星見は久しぶりです。
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岡山後楽園 幻想庭園 星空観望会

お昼の御朱印巡りを終え、ようやく岡山後楽園で観望会。

45cmを運び込みます。45mではありません。それは野辺山。そっちは電波。こちらは光学。

良く晴れました。

二回に分けて運び込んだので汗だく。準備の時間がやや不足気味に。会場の写真撮ってる暇ほとんどなし。
最初は月。そのあとは主に木星を。ガリレオ衛星は結構受けていました。
最後に、ヨメがアルビレオを。「女子は好きだと思います」。実際にアルビレオを見て大はしゃぎの女性グループなど。ただ外国人のグループには、何が見えているのかなかなか伝わらない。語学力のなさを嘆きつつ、スマホで画像を出して説明。

子どもたちの反応が良かったのもよかったです。何度も繰り返しやってくる子もいて。

会場全体が広いせいかいつもあまり込み合っている感じはないのですが、400人くらい来場したそうです。

スタッフのみなさま、お疲れさまでした。

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岡山御朱印巡りの旅(沖田神社・道通宮)

ところで肝心の御朱印をぜんぜん載せてないのですが…御朱印をいただいているのは妻の方でして。

境内には道通宮という別の神社があります。
こちらは備中高松城の城主清水宗治の次男長九朗が落城から逃げる際、道通宮に祈願して脱出に成功したことから、長九朗の子孫が代々祀り、4代目の時に沖新田に移転して、神社も一緒に移したとのことです。
こちらの御祭神は猿田彦命。

江戸時代、岡山藩によって拓かれた沖新田の産土神として建立された神社。
御祭神は天照大御神や素戔鳴尊など豪華ですが、おきた姫の名が。
沖新田開墾の際、「きた」という名前の女性が人柱になられたと伝わります。

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岡山市御朱印巡り(岡山神社)

主祭神は倭迹迹日百襲姫命。 岡山城の西側にあり、城内鎮守として崇敬されたとのこと。 空襲で焼失し、現在の社殿はコンクリート製です。

駐車場からは岡山城の天守閣が。
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岡山市御朱印巡り(岡山縣護國神社)

戊辰戦争以降の戦没者を祀られています。 境内は広く、綺麗に手入れされています。

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岡山市御朱印巡り(西大寺)

8月4日、岡山後楽園幻想庭園での星空観望会でスタッフをやるため、岡山へ。

昼間は御朱印巡りの旅。まずは西大寺。

西大寺といえば、毎年2月に行われるはだか祭り(西大寺会陽)が有名です。ものすごい人数の裸の男衆がひしめき合う写真はよく見たことがありますが、その舞台である本堂は、意外に狭い感じ。

本堂
本堂外陣。はだか祭りでは、ここで宝木の奪い合いが始ま
るのですが、意外に狭い。
祭り当日は本堂だけでなく、境内全体に男衆がひしめき合います。見学式があります。
はだか祭では、宝木がこの御福窓から投げ入れられます。
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明石市立天文科学館七夕ナイトミュージアムの観望会

2019年7月7日、天文科学館のナイトミュージアム。久しぶりに天ボラに入りました。

講演が随分押して、30分ぐらい遅れての観望会開始。

気流の状態がよく、担当したC-8も具合がよく(天文科学館のC-8こんなに使いやすかったっけ)、木星も土星もくっきりとよく見えました。もっと倍率上げたいところですが、赤道儀はモータードライブ関係に問題があって動かないとのことだったので、倍率は上げず。でもお客さんはほとんどの人が木星の縞模様を確認いただけたので、それでよかったかと。

ガリレオ衛星の配置を頭にいれてたのですが、さすがに披露する機会はありませんでした(笑)

終わりは、ものすごい早さで片付けが進行して、ばたばたっと終わりました。

楽しかった。

担当した望遠鏡

ほんとに久しぶりだったのですが、アイピースなどの収納がかなり改善されていました。C-8も、先に書いたように、とても状態がよくなっています。

これまで整備状況があまりよくなくて天ボラからクレームも多かった天文科学館の望遠鏡ですが、天ボラ自身が一番よく扱っているような気もします。天ボラこそ丁寧に扱わなければと思いました。

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